微音空間にいただいた文章です。掲示板ログはこちらです。

なお、OZさんの労作  「四季ユートピアノ 90分版、100 分版比較リスト」は
四季・ユートピアノのページにございます。


 

OZさん 

CS 日本映画専門チャンネルにて佐々木ドラマ一挙再放送 放送予定表

リトルリバーさん

佐々木ドラマ再放送リスト

天野さん

「四季・ユートピアノ」 再会

きたさん 

オーディオドラマ「DQ」によせて

ちなさん 

◆オーディオ・ドラマでの幸世的空間との出会い◆
(微音空間の背景やバナーはちなさんに作っていただきました。)

とまとさん

『天の記憶』の感想 オーディオドラマ

ほそださん 

朗読リスト

ほそださん

FAQ 主に掲示板より構成 2003.11.4版(掲示板ログのエリアにございます)

Hさん

『夢の島少女』感想

伽藤田さん 

・ヴァイオリンの f は.
・広がっていく空間
・自分に囁きかける微音達
・かすかに流れ続けるA子の断片
・共鳴しはじめた日常空間
・再び、〜川〜へ
 (澄んだ美しい文章です、是非、お読みくださいませ)




・OZさん  CS 日本映画専門チャンネルにて佐々木ドラマ一挙再放送 放送予定表


放送予定表 PDFファイル


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・リトルリバーさん
  佐々木ドラマ再放送リスト

佐々木ドラマ再放送リスト xlsファイル


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・天野さん      「四季・ユートピアノ」 再会


「四季・ユートピアノ」を20年以上求めておりました。
初回の放送時 何気なく見始めて後 そのまま不思議な感覚にとらわれて
最後まで見てしまいました。
入社2年目、鹿児島に転勤した直後 独身時代だったと思います。
「川の流れはバイオリンの音」「アンダルシアの虹」共に見るチャンスに恵まれました。
「四季・ユートピアノ」のみビデオで発売されていたのを後に知り
オークションなどで探しましたが入手できずじまいでした。

川口まで出かければアーカイブスで見ることができるとわかりましたが
横浜からはなかなか踏ん切りがつかず「微音」をお気に入りで眺めながら早3年目となりました。
先日 横浜の「放送ライブラリー」で視聴できる事がわかり
大雨の中(この前の台風です) 「四季・ユートピアノ」「アンダルシアの虹」と
続けて2本見て帰途に着きました。

こころに直接語りかけてくるような中尾さんの声を
あのまま聞いていたいと
思いました。


天野  2004.6.4




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・きたさん      オーディオドラマ「DQ」によせて


『DQ』を聴きました。
 冒頭で出演者名がよまれ、「中尾さんはどんな役? これが中尾さんだ、って分かるかな?」などと思って聴いていましたが、あの声が流れてきた途端、すぐに分かりました。透明感が格段に違いました。
 "三月さん"の話を聴くために、"パンク"するかもしれないのに電話をかけてしまう面々。そんな、いわば異常な状況をすんなり納得
させてしまう声、と思いました。本当に、あのような秘密のグループが結成されているんじゃないかと考えてしまいます。
 中尾さんの声。深夜、横になって聴いていたのですが、不思議な気分になりました。巧く言えないのですが、あの声にずっと浸っていたい気分でした。

 この作品を聴いて、以前NHKで放送されたドラマをちょっと思い出しました。タイトルも内容も忘れてしまったのですが、不眠症の
男が、「羊が一匹 羊が二匹・・・」と千匹(一万匹だったかも)まで数え、最後に「おやすみなさい」と言うだけのラジオ番組を知る、という話でした。その羊を数える女性は、中嶋朋子だったような気がします。声に惹かれる、という点から、このドラマをひょっと思い出したようです。

 オーディオドラマと言えば、某友人は大江健三郎の『死者の奢り』を聴いたことがあるそうです。それに出てくる女子学生の声が岸田今日子さんだったらしく、とても迫力があった、と言ってました。オーディオドラマのことを考えるとき、いつもこの作品が気になってます。一度聴いてみたい、岸田今日子さんの「ペイは貰うわよ」という台詞...。

 他の作品も早く聴きたい思いでいっぱいです。
 では、失礼します。




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・ちなさん      ◆オーディオ・ドラマでの幸世的空間との出会い◆ 


◆オーディオ・ドラマでの幸世的空間との出会い◆

私が最初に中尾さんの世界に触れた頃の記憶です。

高校生の一時期、学校に行かず家に閉じこもっていた時間がありました。
自分の部屋にはテレビはなく、いつもラジオを流していました。

最初に中尾さんに出会ったのが、「カフェテラスの二人」での、寺山修司の物語。
「赤糸で縫い閉じられた物語」
語り手の柴田p彦と中尾幸世とで作りだされる不思議な世界。
初めは何気なく聴いていました。そして寺山修司の世界にまずアンテナが動き、
テープに録音しはじめ、昼も繰り返し聴いているうちに物語以外のものに惹きつけら
れていきました。

中尾幸世の声。

かすかで、ささやくような語り方。抑揚の少ない、とつとつとした口調。
決して前面に出る声ではないのに。達者な演技というわけでもないのに。
その声は、静かに、淡々と、私の中にすぅっと染み込んできました。

何か内に強いものを秘めた、少女のような、成熟した女性のような。
この世の全てを知っているかのような、不思議なほど透明な声。
彼女の語る場面だけ、ひとつの別世界が浮かび上がる様に感じました。
「ひろば・まぼろし」「天の記憶」「DQ」「愛と幻想の小さな物語たち」・・・

「この語りはこの人の素のままに聞こえるけれど、この素の世界は尋常なものじゃな
い。」と思いました。

この人は何者なんだろう。そしてこの感覚は一体何なんだろう。

この声の創り出す空気の不思議さ。
「心地の良い声」などと、言葉にすると恐ろしく陳腐になってしまうこの感覚につい
て、ずいぶんと考えたものでした。そんな答えなぞでるはずもなく、ただその声に魅
了されていきました。

回数を重ねて聴くうちに、「音楽のように」私はその声を聴いていました。
彼女のオーディオ・ドラマを流しながら絵を描いたり、
眠るときは、テープをエンドレスにして子守唄のように聴きながら眠りました。
まさにその声は「子守唄」でした。
自分と、かすかなその声だけの、閉じた時間。
その時期、彼女の声は完全に生活の一部でした。

未熟な感性にダイレクトに入ってきた彼女が醸し出す世界を、ある時期、私は胎児の
ように丸まって、ただただ漂っていました。

今、CDショップではヒーリングミュージックがものすごい市場を占めています。
振り返ると当時の私は、中尾さんの声に、「癒し」に限りなく近い、「救い」(といっ
てもいいくらい)を求め、それを得ていたように思います。

もう胎児どころではいられなくなり、否応なしに年齢を重ねた今に至っては、もうゆっ
くりとあの声だけの響きに体ごと預けられる空間と時間が少なくなっていきます。
ただ、ふとぽっかり時間の空いたとき、あの頃の、中尾幸世の声だけに満ちた時間を、
時々懐かしく思い出すのです。


微音空間を知ってから、声以外の中尾幸世に関する多くの情報を得られるようになり、
当時とはまた違った幸福な時間を過ごせる機会が増えたわけですが、現在の中尾さん
の、朗読という生の声を伝える仕事を選択し、携わっておられる事に、オーディオ世
代の私は深く深く納得している次第です。




拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。



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・とまとさん     『天の記憶』の感想 オーディオドラマ


『天の記憶』に寄せて

『私』の思考は鉱山の地底・宇宙・地上の出来事・過去の人物の間を逍遥する。

東京(大学の中であろうか?)で働いていても、その生活感はあまり無いように見える。

発せられる言葉も、何所か遠くから・海底あるいは宇宙(そら)から聞こえてくるよう。

 

『部屋の星座』…『私』の部屋に掛かっている絵。

その絵を観たとき、ただ傾いているだけのように見えたその絵の女性の身体は、

『私』の語りを聞いていると無重力の部屋に居て今にも浮き上がってきそうにも見えてくる。

周りに漂っている紙風船のように…

 

『私』が夜空を見上げている時に出会う青年・彼が「収集」した日記は、

『私』が何かを待っているように時空をも越えて誰かに読まれるのを

長い間待っていたのかも知れないとふと思う。

(「ジャック・フィニィ」の「LoveLetter」のように)

金星食の時、三日月の下端に寄り添っていた星は写真でみると

月がこぼした涙のようにも見えたことを思い出す。

 

チェレンコフ光の青いひかりは

「ジョバンニ」と「カムパネルラ」が銀河の中へ手を入れた時に発した

ひかりのような色だろうか?

2001年の11月獅子座の方から飛び込んで来た塵が放った青緑色のようだろうか?

 

わたしたちの細胞の一つ一つが宇宙そのものであるなら、魂は…?

目に見えない宇宙線と共に地球の大気を通り抜け、その身体に細胞に降り注ぐのだろうか…

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

『天の記憶』を聴いていて、断片的にこのようなことを考えていました。

妄想と言いましょうか…

この物語を聴いていると「森雅之」さんの漫画が読みたくなり

『耳の散歩』を読み返してしまいました。

前に石膏を解いたことがありますが、慣れないと難しい。

水が多ければ流れてしまい、少なければすぐに固まって削れなくなる。

犬の足跡に流して型をとるなら簡単で面白そうです。

金星食の写真は今は無き「スカイウォッチャー」誌で見たものです。実物も良かったです。

 




 
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・ほそださん
    朗読リスト


ほそださまがまとめてくださいました。中尾幸世さんが朗読されたリストです。

作者 題名 書名 出版社

ISBN

金額
J.R.ヒメネス プラテーロとわたし   岩波書店

4003273311

700円
J.R.ヒメネス 安らぎのために(哀しきうた) ?  

 

 
J.R.ヒメネス 帰らぬ旅(牧歌) ?  

 

 
J.R.ヒメネス 星たちよ、やさしい星たちよ(哀しきうた) ?  

 

 
アンデルセン ろうそく   新潮文庫?

 

 
アンデルセン 絵のない絵本   新潮文庫?

 

 
ゴールデン マクドナルド 小さな島   童話館出版

4924938629

1262円
サン=テグジュペリ 星の王子さま   岩波書店

4001140012

640円
タゴール   タゴール詩集 新編 世界の詩 39  

4841501711

1400円
マーガレット ワイズ ブラウン ぼくにげちゃうよ   ほるぷ出版

4593500265

951円
リルケ   リルケ詩集 新潮文庫

4102175024

400円
安房直子 ある雪の夜の話 南の島の魔法の話 講談社

4061381105

340円絶版?
安房直子 きつねの窓 ポプラ社

4591005542

1000円
吉本ばなな 白河夜船   角川文庫

4041800072

400円
吉野弘   吉野弘詩集 ハルキ文庫(角川春樹事務所)

489456517X

680円
宮沢賢治 シグナルとシグナレス   新潮文庫?

 

 
宮沢賢治 セロ弾きのゴーシュ    

 

 
宮沢賢治 どんぐりと山猫    

 

 
宮沢賢治 やまなし    

 

 
宮沢賢治 よたかの星    

 

 
宮沢賢治 雨ニモマケズ    

 

 
宮沢賢治 貝の火    

 

 
宮沢賢治 銀河鉄道の夜    

 

 
宮沢賢治 座敷ぼっこ    

 

 
宮沢賢治 春と修羅 第2集より 笛 雲龍    

 

 
宮沢賢治 水仙月の4日    

 

 
宮沢賢治 雪渡り    

 

 
宮沢賢治 注文の多い料理店    

 

 
高村光太郎 智恵子抄 智恵子抄 新潮文庫

4101196028

400円
佐野洋子 愛と幻想の小さ名物語 乙女ちゃん 乙女ちゃん―愛と幻想の小さな物語 講談社文庫

4062645319

486円
志村ふくみ 語りかける花   人文書院

4409160583

2700円
寺山修司 はだしの恋唄 はだしの恋唄 寺山修司メルヘン全集〈2〉 マガジンハウス

4838705573

1262円
寺山修司 時には母のない子のように 時には母のない子のように 寺山修司青春作品集 5 新書館

4403260055

1107円
寺山修司 赤糸で縫いとじられた物語   ハルキ文庫(角川春樹事務所)

4894566745

540円
小川未明 野ばら 野ばら 小川未明名作選集〈2〉 ぎょうせい

432403897X

1456円
星新一 作品リストにない  

 

 
折口信夫 死者の書 死者の書・身毒丸 中公文庫

4122034426

590円
川路重之 紅茶と海   偕成社

?

980円絶版
中原中也   中原中也詩集 新潮文庫

4101290210

476円
田中冬二   詞華集 少年 美しい日本の詩歌〈16〉 岩崎書店

426504056X

1500円
田辺聖子 夕空はれて ?  

 

 
東山魁夷   風景との対話? 新潮選書

4106001012

1600円
八木重吉 八木重吉詩集 花と空と祈り―八木重吉詩集 弥生書房

4841507590

1600円
辺見庸 自動起床装置 自動起床装置 文春文庫

4167564017

352円
矢内原伊作 ジャコメッティとともに ジャコメッティ みすず書房

4622044145

4800円
立原道造   優しき歌―立原道造詩集 角川文庫

4041172039

540円
鈴木ユリイカ 生きている貝 Mobile・愛 鈴木ユリイカ詩集? 思潮社

4-7837-0177-6

1800円絶版
鈴木ユリイカ ?  

 

 


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・Hさん       『夢の島少女』感想

なぜ私が夢の島少女みてここまで心が打たれたのか、自分でも不思議なほどでした。
その理由を色々と考えたのですが、とりあえず3つに整理して考えて見たいと思います。
1、主人公  のサヨコの美しさ。
2、佐々木監督の演出(せりふのほとんど無い、静かで不思議な映像)
3、私の個人的な要因

これだけ多くの方がこの作品に引かれる要因のもっとも大きな
理由は
1のサヨコの美しさではないでしょうか? 
中尾幸代さんの当時の年齢は18歳ですが、現在の同年齢の一般的な女性としてイメージされる姿とは かなり違ったの存在と映るのではないでしょうか。
サヨコ‥‥真っ黒な黒髪で、おかっぱ頭。化粧無し。綺麗で透き通った肌。
彼女曰く、当時はファッションなどにはまるで興味が無いとのこと。
であるが故に デコレーションされていない素朴な美しさがある。
今時の同年齢‥‥茶髪。フワフワパサパサの髪の毛(軽く見える髪の毛が彼女らの嗜好)。
分厚い化粧。乱れた生活により荒れた肌。
ただしこれは私の一般的なイメージで実際に全てがこうでは当然ありません。


今時の女性を見慣れた自分からみて、まるで動く日本人形と言った形容のピッタリのサヤコは 日本女性の、いや人間の持っている本来の 「素」の美とはどういうものかを 改めて認識させるに十分な存在としてまず強烈な印象を受けたのです。
非常に近いアングルから舐める様なカメラの動きは、なぜかいやらしさを感じさせず、 それでいて、芸術的な美しさをこれでもかと見せつけてくれます。

多くの人が、見た瞬間に釘付けになったのは、まさにこのサヤコの美であったと思われます。
まるで、ゴキブリホイホイの粘着テープの様にちょっと触っただけ、ちょっと見ただけで 多くの視聴者が文字通り釘付けになったと想像されます。

そして、二番目の佐々木監督の演出。
サヤコの美に足を止めた視聴者は 佐々木監督の独特の映像美の中に完全に取りこまれて行ったと思われます。
勿論私も、その独特の世界に入りこみ もはや抜け出す事は出来なくなったのです。
しかし、全ての視聴者ではなく、おそらくははっきりと 二通りの反応に分れたと思われます。
「なんだ‥‥つまらない」 「退屈」 「よくわからない」 
そういう感慨とともに直ぐにチャンネルを変えた人と、私達のようにその世界に取りこまれて行った人。

私の妻は 全く興味を持ってくれませんでした。妻は「暗い」と拒絶したのです。
たしかにそうかもしれません。この映像は決して明るくは有りません。
私は昔から映画を好み、特に嗜好はややカルト系の暗い映画を好みました。
「地獄の黙示録」 「ブレードランナー」こういった映画を好みました。
これらの映画は評価が真っ二つに分れているのは 映画に興味がある方ならご存知だと思います。
そして特徴的なのは、これらの映画には熱狂的なファンが存在すると言うことです。
否定されるが故によりその映画への思いが募っていくのでしょうか。
そう言う意味で「夢の島少女」はカルト系なのかもしれません。
10人に見せても それに引きこまれて行く人は2〜3人なのかもしれません。
しかしその2〜3人の人は 心を奪われ、その他大勢の人は、なぜ心が奪われるのか理解に苦しむのでしょう。


最後に三番目の理由。私の個人的な問題です。
私は最初にこのドラマを見たときに衝撃を受け、完全に虜になりました。
決して忘れる事が出来ず、もう一度見てみたいという欲望は日増しに強まります。
「もうこのドラマは二度と見ることは出来ない」 何度も自分に言い聞かせても決して自分の無意識の蠢きを抑え込む事が出来ないのです。
何故だろう‥‥ 映画好きで数多くの映画を見てきた私ですらはじめての経験です。
まるで、映画やドラマを見て感動したのではなく、むしろ、失恋したような気分と言った方が近いかもしれません。

私は色々考え、思い当たる節にぶつかりました。
それは無意識にこのサヨコとある女性を重ね合わせていたと言う事なのです。
その女性(○さんとします)は、私には遠い存在でした。
まだ高校生の頃、未曾有の大惨事から生還した○さんは、家族を失い祖母と一緒に暮らして行く事を余儀なくされたのです。深く傷
つき、人間不信となった○さんの姿は当時連日テレビに映し出されたのでした。
そして私はその○さんの美しさに心を奪われたのでした。
親を知らず祖母と暮らすサヨコ。傷付き人間不信となるサヨコ。
そして容姿やたたずまいまでが○さんにそっくりであることに気がついたのです。

高校生の多感な時期に、心を奪われた○さんという存在。



その時の想いが 時代を超えて蘇ったのだと悟りました。
決して埋め合わせる事の出来ない 心に出来た空洞。
どうしてここまでたった一つのドラマに心を奪われてしまったのか
今までにない経験に戸惑いを感じていた私はこれで納得がいったのです。
私はまだ佐々木監督の作品は本作品しか見ていません。
しかし、この作品一つで十分に佐々木氏の映像美を追求する類まれな感性を十分に感じ、理解する事が出来ました。
全てが便利になり、飾られて、加工され、タイムリーになり、テンポは速く、即物的に成りそれを普通と思うようになってしまった現代人。

25年もの歳月を経て色あせる所か、むしろ現代の我々への強烈なアンチテーゼを付きつける為に蘇ったとのだと思います。
それであるが故に 私のような現代に疲れた男は「夢の島の少女」にノスタルジーを感じ、癒されるのでは無いでしょうか。

 



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・伽藤田さん
    ヴァイオリンの f は.

伽藤田さまからいただいた文章です。伽藤田さま、ありがとうございます。

題名 名前 日付
ヴァイオリンの f は.....  伽藤田  2001年 1月21日(日)
ヴァイオリンのfはポー川の渦(?)でしたっけ、このフレーズが私がこの「微音空間」までたどりつくきっかけでした。自然をデフォルメしないでヴァイオリンに流れているfの模様と幸世的微音が私の体を流れ続け、やがて海外旅行と言うかたちで現実化します。でもこれは、川〜リバー〜作品の追体験だったようです。そしてこの一人旅は、いろんな国・ひと・風景と混ざり合い、私の背骨となっていきました。最初に訪れたのはネパール。ここでヒマラヤという圧倒的自然と、いろんな人々と出会うことになります。


題名 名前 日付
広がっていく空間  伽藤田  2001年1月21日(日)
 旅先で私は、目に飛び込んできたこと浮かんできたフレーズをメモし、時々一つの文として完成させたり、深夜のゲストハウスでカットアップに時間を費やします。幸世的微音がバックに流れていたからでしょうか、スケッチを完成させるにあたり音読の重要性に気付きます。詩の朗読というキーワードの先にアメリカのビート文学があり、私の空間はビート詩人達との出会いへと広がっていきました。それは時々重たいうねりだったり、淡々と人々の日常を観察するものだったり、感動を感動として素敵に伝えたり。 やがて、絶えず幸世的女の子との出会いを待っている自分がいることに気付きます。


題名 名前 日付
自分に囁きかける微音達 伽藤田 2001年1月22日(月)
 幸世的女の子の存在の意味って何なのでしょう、幸世的であることとは。大きく波打つこともないのに止めどもなく打ち寄せてはそっと引いていく幸世的微音。ものすごいエネルギーで私達を歓喜させる訳でもないのにいつの間にか癒されていくような幸世的空間。時代の中でいろんな表現が試みられてきたけれど、今自分に呟きかけるなら、それはある種のヒーリングヴォイス。優しい地球の囁きに耳を傾ける時。幸世的であることそれは、木々のざわめきに、水の音に、絶え間なく生れ落ちては還っていく生命に、耳を傾けること。「ソニョドーロ〜黄金の夢を〜」



題名 名前 日付
かすかに流れ続けるA子の断片 伽藤田 2001年1月26日(金)
 旅を終えた人達には、またとめどもない日常が待っています。そこには、何か不自由さがあったり、生活から逃れたい思いがあったり。そんな時、ふわっと風が吹き幸世的微音で満たされる瞬間が。まるで雲に隠れていた月が街の人達のそれぞれの生活を照らしはじめる様に。今でも変わることなく流れ続けるA子のささやきの断片が、日々のありふれた思いを瞬時にあの川のほとりに運んでくれる。そして、この瞬間にもあの川は流れ続けてくれている。



題名 名前 日付
共鳴しはじめた日常空間  伽藤田 2001年1月26日(金)
 オーディオドラマも〜川〜シリーズも、私には幸世的空間の中での出来事でした。やがて私は大人になり幸世的微音が聞こえなくなってしまいます。時々、出会った人・風景・それぞれの音を思い出しながら、ただ日常の中で暮らしていました。そんな日常が私を一人の電脳空間へと誘ってくれ、私はあおせさんの微音空間へと吸い込まれていきます。あおせさんは私に空間を共有する喜びを与えてくれました。幸世的微音がそうしてくれた様に。



題名 名前 日付
再び、〜川〜へ 伽藤田 2001年2月 5日(月)
 幸世的であることから大人になるにつれ、私は詩文をつくるにもテクニックを使うようになります。難しい漢字を使ったり、必要ない表現をしたり。分かりづらい例えをしたり、カタカナを乱用したり。私は、何か大切なものを失ってしまった気がしました、他人の評価を欲するあまりに。 10代だった私は、「川の流れは...」を見てなぜか「キラキラ光る小川に金色の魚が住んでいて、のぞき込むと喜んで飛び跳ねてくれる」こんな映像を想像します。こんなシーンなかったはずなのに。今、大人になった私にこんな映像を創りだすことができるでしょうか。「創るということ」「伝えるということ」とは、何なのでしょう?そういえば、〜川〜シリーズの字幕も語りも、「人・川・鳥...」難しい漢字もなく、やさしく流れています。私は、また川へ戻ろうと思います。



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